ライタープロフィール小野瀬なな
神奈川県在住のフリーライター
「知育玩具アドバイザー」有資格
大学の英文学部を卒業後、大手玩具メーカーに勤務。
二人目の出産を機に仕事を辞め、フリーライターに転向。
ライター歴は4年で、主に育児・教育向けサイトのライティングを手掛ける。
家族は、夫と小学1年&幼稚園年中の2人の息子たち。
息子を地元のサッカー教室に通わせる傍ら、仕事柄、学習や教育に役立つ情報が次々に飛び込んでくるため、教育ママになりつつある!?
ご訪問ありがとうございます!!
みなさん、初めまして。小野瀬ななと申します。
現在、フリーライターとして活動しながら、まだまだ手がかかる2人の子供の育児に追われる日々を過ごしております。
かつての職場が、超有名玩具メーカーだったこともあり(!)、数多くのおもちゃをこの目で見てきました。
実際の企画に携わった経験もあり、親となった今でも、おもちゃに対する情熱には並々ならぬものがあります。
STEM玩具とは?
最近のおもちゃに「STEM玩具」というカテゴリーがあります。 いわゆる理系の「知育おもちゃ」のことで、来たるAI時代に備え、子供たちの中に眠る「理系脳」を早いうちから刺激し、開花のきっかけを作ろうという最先端のおもちゃです。
本格的なAI時代が到来すれば、多くの仕事が人工知能にとって代わられると言われる今…。
文系バリバリの私から見たら正直複雑ですが、デジタル技術が使いこなせない者は将来的には社会から取り残される!ということでしょうか!?
学校が始まる前に決まっていた!?
完全なる文系出身の私は、正直、今でも数字が大の苦手です。
仕事上でも数字が出て来るとアレルギー反応が起こり!?そんな自分を情けなく思うこともしばしば…。
思い返せば、小学校の算数の授業は本当につまらなかった…(泣)
理系の世界に全く興味が持てず、あの時点で既に挫折感に近いものを味わっていました。
教育は学校から始まると思われがちですが、小学校に入学する前から、既に家庭の中で始まっています。
理系センスはもともとの才能などと言いますが、入学前の大切な時期に、子供たちの科学に対する「興味・関心」がしっかり引き出せていれば、学校での授業の受け止め方も、全く違うものになるでしょう。
科学の世界との幸せな出会い方♪
この「子供の興味を引き出す」重要な役割を果たすのが、他でもない、「おもちゃ」です。
子供はおもちゃが大好きですから、遊びながら科学の世界に興味を持ち、いつの間にかその視野を広げていきます。
私だってもし子供の頃、今売られているような「STEM玩具」と出会っていたら…。
今頃プログラマーになって、RPGゲームを作っていたかもしれないのです!
「たかがおもちゃ、されどおもちゃ」
おもちゃは、子供たちが様々なジャンルに出会う、そのきっかけを与えてくれる大切な存在です。
だからこそ親たちは、もっと「おもちゃ選び」に積極的に関与していいのではないでしょうか。
それほど子供の将来にとって、おもちゃが与える影響は大きいと思うのです。
私のように文系出身だったり、どうも<理系には高い敷居を感じてしまうという保護者の方も、「おもちゃ」という形でなら、子供たちが理系の世界と触れ合う最初のきっかけを、手軽に与えてあげることができます。
広がる「理系おもちゃ」の可能性!
アメリカではここ20年間、STEM玩具が人気を博し、IT化の加速に伴って、教育熱心な親たちは、こぞって子供たちに買い与えました。
学校教育にも早くからITが取り入れられ、結果としてアメリカ経済は、シリコンバレーを中心に大復活を遂げました。
それに対し日本は、30年前は「モノ作りの国」として、圧倒的な存在感を誇っていましたが、現在では世界の中で、経済大国としての地位を失ってしまいました。
その大きな原因は、ITによる社会変革に対応できなかったことにあり、以前問題視されている「IT遅れ」やデジタル人材の不足など、深刻な課題が山積み状態です。
私は「理系おもちゃ」にこそ、こうした問題を解消し、日本の未来を変革していける可能性を感じているのです。
「STEM玩具」普及のために一肌脱ぎました!
こうした経緯の中、玩具をこよなく愛する者として、また、文系出身の母代表として、「可能性高きSTEM玩具普及のために一肌脱ごう!」ということで、この度こちらのサイトを立ち上げました。
アフィリエイト一切なしで、「理系おもちゃ」を選ぶ際の基準や、メリットやデメリットについてもすべて明らかにし、徹底的に比較します!!
子供たちが楽しい「おもちゃ」を通じ、理系の世界を身近に感じられるように…
科学との幸せな出会いができるように…
皆様、どうぞお役に立ててくださいね。
ご要望やご感想など、コメントもお待ちしています!!
今回比較するのは… ブロック電子回路【電脳サーキット】
今回は、スナップボタン式の電子パーツをパチパチ留めるだけで、多数の電子回路の実験ができる「ブロックおもちゃ」の本家:電脳サーキットと、現在販売されている類似品とを徹底比較します!!
電脳サーキットは、「遊んでるのに学んでる」をテーマとし、遊びながら電気の世界と親しみ、科学的な脳(理系脳)を育む理系おもちゃです。
渋谷区の公立小学校やプログラミング教室、アメリカの幼稚園・小・中・高、大学、理系教室など、多くの教育分野でも導入され、様々な「知育おもちゃ大賞」を受賞しています。
さあ、そんな電脳サーキットと類似品にはどのような差があるのか、実際に見て触れて遊んでみた結果を、知育玩具アドバイザーの視点からご紹介いたします。
No.1
- サイエンス玩具研究所
- 電脳サーキット
- 6,490円
- Rakutenで詳細を見る
- Amazonで詳細を見る
- Y!ショッピングで詳細を見る
パーツの品質★★★★★
- 質感が良く、作りが丁寧な印象
- 着色が鮮やか
- ひとつひとつのパーツに強度があり、耐久性があるため、子どもたちが手荒に扱っても大丈夫だと思える
取説の充実度★★★★★
- しくみが分からなくても、図解で子供が直感的に遊べる工夫がなされている
- 漢字にはすべてフリガナが振られている
- パーツの働きを丁寧に解説している
- パーツを基盤のどの位置に置けばいいか、その番地までしっかり記載されているため、子供一人でも遊べる
- 実験ごとにキャラクターが登場し、科学的視点から、その原理を丁寧に教えてくれる
- 解説に発展性があるため、子供たちの好奇心をかきたて、大人が読んでも十分に満足できる
- 保護者向けのトラブルシューティングが非常に充実している
片付けやすさ★★★★★
- お片付け用のパーツはめ込み型ケースが付属しており、配置図を見ながら、あっという間に収納ができる
- パッケージングの設計がしっかりされており、縦向きに収納したとしても、しまわれたパーツがバラバラにならない
発展性★★★★★
- 「アップグレードキット」が販売されているため、パーツ・実験数を増やしながら、ステップアップすることができる
- コンセプトの違う上位シリーズが準備されており、拡張性があるため、子供の興味が長続きする
シリーズは全部で11種もある - 他シリーズのパーツの追加購入ができるため、自分だけのオリジナル実験もできる
安全性★★★☆☆
- LEDランプは、踏んでも割れないプラスチックで覆われている
サポート★★★★★
- 初期不良について、保証あり
- すべてのパーツの追加購入が可能
注文は、電話やメールだけでなく、専用サイトからもできる - 電話、メール、FAXによる万全のサポート体制がある
- 正しい実験方法や遊び方についても、サポートが丁寧にアドバイスしてくれる
- 購入すると入れる「サイエンス玩具倶楽部」というコミュニティがあり、新しい実験を紹介してくれたり、自分が考えた実験を投稿すると好きなパーツがもらえたり、発展性のある遊び方が楽しめる
- 対象年齢
- 6歳頃~
- セッ内容
- 23種類のパーツ(複数個パーツ除く)
- サイズ(cm)
- ベース基板:幅28×奥行19.5
パッケージ:幅38×奥行24.5×高さ4.5 - 重量(g)
- 900g ※パッケージ含む
- アップグレード
- あり
- 他シリーズ
- 11種類
- 材質
- ベース基板、各パーツ:ポリプロピレン
スナップ部分の金属:銅ベースの合金 - 乾電池
- 付属
- 取扱説明書
- 日本語取扱説明書(実験ガイド付き)
- パーツの追加購入
- 可
- 問い合わせ
- フォーム(メール)・電話・FAX
- 保証
- ユーザー登録やレビュー投稿で1年保証
No.2
- メーカー不明
- 電子回路を作ろう! ELECTRONIC BLOCKS
- 8,800円
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パーツの品質★★★☆☆
- 本家と比較すると、明らかに質感の差を感じる
- 着色にはあまり問題は感じない
- 作りの粗さが目立ち、プラスチックと金属の接続部が甘く、振るとカラカラ音がし、耐久性に不安が残る
取説の充実度★★★☆☆
- 漢字にフリガナが振っていない
- 日本語に若干おかしなところがある(※翻訳調)
- 大きな写真による解説は、直感的で分かりやすい
- パーツの働きに関する解説がない
- 実験ごとにキャラクターによる問いかけがあるので、回路のしくみなどについて、その都度一緒に考えることができる
- 開封した時から取説の角が折れ曲がって、破れていた(※この個体が不良品だった可能性はあります)
片付けやすさ★★★☆☆
- お片付け用のパーツはめ込み型ケースの下に、カラー版で、どこにどのパーツをしまうかの配置図が敷かれているため、片付けやすい
- 縦にした状態で収納すると、せっかくしまったパーツがバラバラになり、中身がぐちゃぐちゃになってしまう
発展性★☆☆☆☆
- 実験数の少ないバージョンもありますが、他シリーズやアップグレード版は、なし
安全性★★★☆☆
- LEDランプは、踏んでも割れないプラスチックで覆われている
サポート★★★☆☆
- サポートは、メール対応のみ
- 1年保証あり
- パーツの追加購入は不可
- 対象年齢
- 6歳以上
- セッ内容
- 39種類のパーツ(複数個パーツ除く)
- サイズ(cm)
- ベースグリッド:(約)幅28×奥行20
パッケージ:(約)幅28×奥行5×高さ35 - 重量(g)
- 1510g ※パッケージ含む
- アップグレード
- なし ※パーツ重複で上位版購入可
- 他シリーズ
- なし
- 材質
- 記載なし
- 乾電池
- 別売り
- 取扱説明書
- 日本語学習ガイド
- パーツの追加購入
- 不可
- 問い合わせ
- フォーム(メール)のみ
- 保証
- 1年保証
No.3
- RiZKiZ(リズキズ)
- 回路パズル
- 3,960円
- Rakutenで詳細を見る
- Amazonで詳細を見る
- Y!ショッピングで詳細を見る
パーツの品質★★☆☆☆
- 本家と比較すると、非常に質感が悪い
- 着色が地味めでパッとしない
- パーツ自体が薄く、しなって折れやすく感じられ、耐久性が心配
取説の充実度★★★☆☆
- 漢字にフリガナが振っていない
- 鮮やかなイラストでの解説は分かりやすく、組み立てはしやすい
- 実際の「回路図」が書かれている点や、パーツの詳しい説明がある点は、学びに役立つので良い
- キャラクターなどが一切登場せず、淡々とした「説明」になっているため、遊びの要素が足りず、教材っぽさが目立つ 子供への問いかけが欲しい
片付けやすさ★☆☆☆☆
- お片付け用のパーツはめ込み型ケース付きで、片付け用の配置図はカラーで見やすい
- 箱のフタがゆるく、運ぶ時に簡単に開いてしまう
- 縦にした状態で収納すると、せっかくしまったパーツがバラバラになり、中身がぐちゃぐちゃになってしまう
発展性★☆☆☆☆
- 実験数390通りの中級もありますが、他シリーズやアップグレード版は、なし
安全性★★★☆☆
- LEDランプは、踏んでも割れないプラスチックで覆われている
サポート★★★☆☆
- サポートは、メール対応のみ
- 1年保証あり
- パーツの追加購入に関しては、どこにも記載はないが、問い合わせてみたところ、購入はできるようだが、購入するサイトはない
- 対象年齢
- 8歳以上
- セッ内容
- 20種類のパーツ(複数個パーツ除く)
- サイズ(cm)
- 取り付けプレート:(約)幅22.5×奥行17
パッケージ:(約)幅40.5×奥行27.5×高さ3.5 - 重量(g)
- 900g ※パッケージ含む
- アップグレード
- なし ※パーツ重複で上位版購入可
- 他シリーズ
- なし
- 材質
- ABS樹脂 / 銅
- 乾電池
- 別売り
- 取扱説明書
- イラスト付きの日本語ガイド
- パーツの追加購入
- 可(フォーム/メールで連絡)
- 問い合わせ
- フォーム(メール)のみ
- 保証
- 1年保証
商品名 | 電脳サーキット | 電子回路を作ろう! | 回路パズル |
---|---|---|---|
対象年齢 | 6歳頃~ | 6歳以上 | 8歳以上 |
アップグレード | あり | なし ※パーツ重複で上位版購入可 | なし ※パーツ重複で上位版購入可 |
他シリーズ | 11種類 | なし | なし |
取扱説明書 | 日本語取扱説明書(実験ガイド付き) | 日本語学習ガイド | イラスト付きの日本語ガイド |
乾電池 | 付属 | 別売り | 別売り |
パーツの追加購入 | 可(ネット/メール/電話/FAX) | 不可 | 可(フォーム/メールで連絡) |
保証 | ユーザー登録やレビュー投稿で1年保証 | 1年保証 | 1年保証 |
比較・検証を終えて
今回、知育玩具アドバイザーとして、 一人の母として、日本のIT社会を切り開くであろう「理系おもちゃ」に大きな期待を込め、徹底的に比較・検証を行いました。
その結果、ブロック電子回路代表 電脳サーキットは、あらゆる点において、やっぱり「本家本元」でした。
まず、ブロック自体の質感が、圧倒的に他のものよりもいい。
作りが丁寧で色鮮やか、そして、子どもたちが少々手荒に扱っても決してしなったり、曲がったりしない優れた耐久性。
これは基本とは言えど、他の2商品には実現できていないことです。
そして、取扱説明書の充実度も、群を抜いていました。
「子供が見るものだから」と、すべての漢字にフリガナが振られています。
スナッピーというかわいいキャラクターが毎回登場し、実験の原理や新しい提案をしてくれるので、内容に発展性が感じられます。
さらに「トラブルシューティング」についても非常に詳しく書かれているので、保護者も助かりますね。
紙質も良く、細部に渡って、メーカーのこだわりが感じられる取説です。
一度収納すれば、箱をどの角度にしてもパーツが落ちて来ないパッケージングの設計は、保護者にとっても、ありがたいポイントだと思います。
また、計11種類というシリーズの多さに加え、アップグレードキット、パーツの追加購入ができるのも電脳サーキットの強みです。
全くテーマの違う実験ができたり、自分だけのオリジナル実験が作れたり、少しずつ実験の難易度を上げていったり… 子供を飽きさせないラインナップは見事なものです。
気になるアフターサポートも万全です。
メールやFAXに加え、電話での問い合わせにも対応し、実験内容に関する相談にも乗ってくれます。
購入者を不安にさせない徹底ぶりは「さすが本家」といった感じです。
いかがでしたか?
今後、多くの理系人材を育てるためにも、「理系おもちゃ」の果たす役割はますます大きくなっていくことでしょう。
理系おもちゃは、子供たちと理系の世界とをつなぐ「幸せな架け橋」。
だからこそ、納得いくまでとことん選んで欲しいのです。
この記事が、そんな未来を背負って立つ子供たちと、そのご両親のお役に立てますことを、心より願っております。